「DARK MOON」ティザー映像公開
松任谷由実の最新アルバム『Wormhole』より「DARK MOON」のティザー映像を公開いたしました。
「DARK MOON」は『Wormhole』の1曲目を飾る、アルバムを象徴する重要なナンバーになります。
サイケデリック感と妖艶さ、高揚感と多幸感を併せ持つ"Wormhole"のオープニングを飾るに相応しい楽曲です。
月面に設置されたCTスキャンからゆっくりと起き上がるユーミンの姿は神々しさすら感じさせ、
"新たな自分"と出会う旅の始まりを壮大に歌い上げています。
もっと近く もっと強く 引き寄せ合うの
焦げるくらい 求め合って 重なり合うの
混沌とした世界において強く生きることの意味を問いかけ、
聴き手に寄り添いながら共に模索していこうとするユーミンの強い意志を映し出しています。
「意識とは何か?」
「AIと人間の共生とは?」
アルバムの根源的なテーマを内包しつつ、普遍的なメッセージを届ける作品になっています。
またユーミン自身は、この撮影を通じてこの撮影を通じて今一番伝えたいメッセージ、
"強く、生きよ!" が、自分の中に強く浮かび上がってきたと言います。
今回の映像は、極めて即興的=スポンティニュアスに撮影された点も大きな特徴です。
通常のMV制作における緻密な準備を経ず、アルバムのブックレット撮影の合間に記録された素材をもとに編集され、一本の作品へと昇華されました。
サイケデリックなエフェクトの多くはコンピュータに依存せず、撮影時のアナログな手法によって加えられています。
粗い質感の映像は、"Hi8"と呼ばれる90年代のビンテージビデオカメラを用いて収録されたものです。
「DARK MOON」の映像は、AIの対極とも言えるフィジカルかつアナログ的なアプローチによって制作されており、アルバムが掲げるテーマのひとつである、"AIをドライブする強靭な知性と身体性"を体現するものでもあります。
ぜひ本ティザー映像を通じて『Wormhole』の世界観をいち早く感じ取っていただき、
今後公開予定のフルサイズ映像にもご期待ください。
アルバムジャケットについて
”Wormhole”をビジュアルで表現するにはどうしたら良いか?
宇宙空間に浮遊している新生"Yマーク"、それを立体的に表現するために注目したのが1988年の『Delight Slight Light KISS』のジャケットでした。
日本で初めて"レンチキュラーレンズ"をジャケットに使用した画期的な3Dビジュアル。
(レンチキュラーとはシート状のレンズを用いて、見る角度によって絵柄が変化したり立体感が得られたりする印刷物のこと)
これを今の時代にアップデートできないか?
本作のジャケット制作過程は通常工程とかなり異なり、最初にレンチキュラーを用いて3Dバージョンを作成、その後に2Dバージョンに変換しています。
平面でもより3D感を感じさせるビジュアルとなっています。
この時代にCDをフィジカル的に作る意味も熟考し、より"モノ"としての充実度を追求しました。
オールメディア盤、初回限定版では2025年にアップデートした3Dジャケットを体感できます。
ぜひ実物を手にとってご覧いただければと思います。